第50回スーパーボウル考
スーパーボウルも記念すべき第50回を迎えました。
それに呼応するがごとく、勝ち上がって来た2チームを率いるQBはアメフトの(攻撃)スタイルに変革を与えた、希有の存在。否が応でも盛り上がるのでした。
ブロンコス率いるQBペイントン・マニング
QBは事前にサイドラインから指示されたフォーメーションを着実に実行するのが役目であったが、攻守セットアップした時点での守備側の配置から守備の意図
をくみ取り、直前に作戦を変えるオーディブルを積極的に取り入れた、最初のQB。それまでもオーディブルはあったが、その広がりは異次元のパターンから選
択出来る史上最高の頭脳の持ち主だろう。動きが悪い欠点をこれでカバーし、歴史になお残す名QBとなったが、寄る年波に勝てず、今年が最後と噂されるの
で、最後の花道と期待。
パンサース率いるキャム・ニュートン
次代を担う、モバイルQB。攻撃体型・作戦が崩れても、持ち前の機動力で、変幻自在に動き、パスを決める希代の動けるQB。今までもモバイルQBは数多存
在するも、今までは、パスの能力に関しては、トップレベルから劣るQBが多かったが、パスに関しても一流の物を持っている。更に、体格がTE並みに大きい
から、QB自らボールを持って、中央からのランニング攻撃を仕掛けるフォーメーションが事前に用意されているのはこの人ぐらい。新世代のQBと期待される
存在。
と、言う事で、期待したら、あれ肩すかし。
どちらのQBも精彩欠くオフェンス。
マニングは、今シーズン顕著になったパス精度の落ち込みで攻撃決まらず。
ニュートンは、天然キャラが緊張からか、これまたパスが浮ついている。
どちらのチュームも守備では、1位、2位を争うチームに付き、ロースコアの展開。
有り体に言って、マニングの落ち込みを作戦に織り込み済みのブロンコス側の逃げ切り。
守備合戦の投手戦と評する人も居るが、個人的には締まりの無いスーパーボウルと感じたね。
投手戦ってのは、QBが自分の能力を発揮して、攻撃。それを紙一重の差で、止める試合でしょう。
ま、往々にして、それまでのゲームで力果たして、スーパーボウルが凡戦になるのはあり得るのではあるけど。
今年も、ディビジョナルプレーオフやチャンピオンシップの方がおもしろかったけど。
来年こそ、スティーラーズ頑張ってね。ついでに、ドルフィンズの復活を願うね。
最近のコメント